全国陶磁器フェアー2006
2005年3月20日午前10時53分ころ、私は、福岡マリンメッセの全国陶磁器フェアーの会場内にいました。突然の横揺れとその後の縦に揺れる感じは今でも忘れません。この福岡西方沖地震の中、私は目の前でたくさんの素晴らしい作品が壊れていくのも目の当たりにしたのです。
あの時は、さすがにレポートは書けずにいました。そして、今日、一年経ったって、また、この陶磁器フェアーに行けることをとってもうれしく思います。たくさんの方々が被害に遭われ、今でも仮設住宅での生活を余儀なくされている中、自分には何が出来るかと考える事の大切さも学びました。
たくさんの思いを抱きながら、今回は春先恒例のこの陶磁器フェアーに行ってまいりました。
いつもの陶磁器フェアーの看板もこれで見るのは何回目でしょうか。なんだか少し安心です。しかし、今日は、平日と言う事もあるのか、人も少ないような気がします。
一昨年に焼酎のカップを買った、備前焼の「丸山窯 吉延美山」さんのところに・・。去年も出展していた方なので、その時のお話をしながら・・。
あの地震で、かなりの作品がわれたようで・・。しかし、今回もお会いできてうれしかったです。(私のことは覚えていらっしゃらなかったのですが・・)
こちらも、恒例のお茶の席が開かれています。出展されている窯元から厳選された茶器がずらりと並びます。その中で、ひときわ目立つ桜の茶器は「さくら陶房」さんの作品です。とってもきれいな桜は、もうそこまで春が来ているかのようです。
「土聞」さんの作品。深い緑色の釉の色には目を奪われます。七輪陶芸の自然にも似た色です。
実はこの作品を見て今回、自分用に焼酎カップを購入しようと決めていたのですが、見て回っている最中に、「草土」さんのブースに寄ってすっごくきれいなカップに目を引かれました。
「草土」さんの作品、備前のように見えますが、実は、信楽に窯を構えてある信楽焼メインのお店なんです。
カップの中の金色に光る釉薬は特殊な釉薬を施してあるそうです。お話をしていて、このカップで焼酎を飲んだら美味しいだろうなぁなんて考えているうちに買っちゃいました!今日はこのカップで焼酎を飲むぞ!
会場内を回っていると、焼酎関係の酒器が多く見られます。特に焼酎甕はいくつも見られ、特徴ある甕がたくさんありました。
去年はたくさんのブースで出ていたのですが、今回はちょっと少ない気がしたのが、特徴のあるオブジェ的な物。去年は数多く出展されて、面白い作品が数多くありました。私もたくさん写真を撮ったのですが・・。地震があったこともあり、掲載を控えさせていただいています。
その中でも、今年目を引かれたのが、パグ(角のある妖精)と言うブースです。今にも動き出しそうな作品たちは時間を割いて見ていたい物でした。
最後に訪れたブースは、毎年気になってしょうがなかったのですが、今回、お土産として購入をした「ビョーン窯」さんの所。
とってもユニークな名前の窯だなぁと思っていると、実はドイツから来られたビョーンさんという方の窯だったんです・・ビョョョョ~~ン^^;
毎年、陶磁器フェアーに参加されているのでいつも気になっていました。今回は、素敵な作品をゲットしました。
さてさてお待ちかねのお土産プレゼントクイズの景品を紹介します。
今回のお土産は!ビョーン窯さんの所で購入した、一輪挿しを一名様、さくら陶房さんの所で購入したスプーン2本セットを一名様、それからそれから、陶芸作陶には欠かせない道具が取り揃えてある成和陶材さんの所で購入した、かんな2本となめし皮3枚を各1名様づつ、計5名様です。(写真をクリックすると大きくなります。)
クイズの応募はこちらからです。
今回の全国陶磁器フェアーは去年の西方沖地震があったせいなのか、少し寂しい感じがしました。私が平日に行ったせいもあるのかなぁ。
しかし、去年はたくさんのオブジェ的な作品も少なかったような気がします。やっぱり、あの地震の感覚が残っているのでしょうか・・。来年はさらに活気ある全国陶磁器フェアーを期待したいです。